「利尻昆布とは」でも解説しましたが、京料理の懐石料理に良く使われます。やはり出汁として使われることがほとんどで、出汁と言えば料理の基本。つまり京料理を根底から支えているのが、この利尻昆布と言っても過言ではございません。
やはりお吸い物や湯豆腐などのなべ物の出汁として使われるのが一般的でしょうか。身が厚いのでお鍋の時などは出汁としての役目が終わったらそれを細かく包丁で切って、最後に雑炊の〆の中に一緒に混ぜて食べると、これまたおいしく頂けます。濃い味ではないですが、全ての素材を引き出す上品な味と黄金色にも見える輝いた出汁で、明日の食卓に華を添えてみてはいかがでしょうか?
昔は鍋に入っていた出汁昆布が最後に余るので、親が食べさせるために今のうちに昆布を食べていれば将来禿げないよとよく言ったものです。